高齢化が進む日本において、人が最期まで尊厳を持ち自分らしく生きることは、重要とされています。 そのため健康な生活を支える「かかりつけの医療機関」として、歯科医院の在り方も大きく変わってまいりました。地域包括ケアシステムによって、私たちも歯科医院から一歩出て、チームワーク医療の一環として参画し、医療福祉連携によって、自分たちの住む社会を支えています。
さて、医療は人と人とが関わってからこそ提供できる分野です。しかし、生産年齢人口減少による人財確保も難しい状況にあり、IT化や組織や働く仕組みそのものからカイゼンを進める必要があります。そのため、厚生労働省では、医療現場においても勤務環境改善マネジメントシステムを導入すべきと謳っています。このシステムは、経営学の基本を医療に融合した形で成り立っています。
私共は、2007年から、全国の歯科医院の皆様と共に、この「歯科学」 に「 経営学」を融合させ組織の体制を整備する提案を続けてまいりましたので、その実績を「見える化」することができています。
時代がやっと追いつきました。「地域に、患者の方々に、また自分たちのために歯科医院は何ができるのか」を、具体的に組織の体制、現状の把握、課題の解決方法、計画的なプロジェクトの展開、日々のカイゼンに落とし込むことが可能となっています。私どもが提案したのではありません。110年の歴史ある経営学の理論が、それを導き出しています。カイゼンによる余力をもって、私たちは未来に向けての医療にチャレンジしなければなりません。
現在、私共がご支援させていただいている歯科医院に通われている患者さんは、年間で延べ75万人です。すでに多くの方々に、健康を通しての人生の喜びを感じていただいています。
今後も、喜びを提供する歯科医療の在り方を、皆様と共に創っていきたいと思います。